熟成バナナの廃棄臨界点決定のための、色と食感の動力学と官能特性の特徴化の数理モデル
Stella Nannyonga;..;Konstantinos Kostas Gkatzionis(2016.6, Journal of Food Engineering)[Mathematical modelling of color, texture kinetics and sensory attributes characterisation of ripening bananas for waste critical point determination]
理由
研究室にバナナが落ちてて気になったので
概要
食品生産物の廃棄臨界点を決定するために、生産物の機器分析と非機器分析を相互に関連付けることが必須である。食感と色を、万能材料試験機(UTM)と色彩測定で(機器的に)決定することで、それぞれ熟成中のバナナの動力学を確認する。決定論的だが記述的かつ階級的な官能検査を官能特性の特徴化に用いた。色の多様性に7つのバナナの色熟成段階を用いた。3つの温度(16, 23, 30℃)で動力学を研究した。L, a, bそしてΔEを計算し、軸の破壊力(PF)を決定した。ロジスティックモデルと1次反応モデルを用いた。官能特性の結果から、バナナ廃棄の臨界点は6段階からであることが示された一方で、機器解析は変わらず7段階以上の傾向があることを示した。
雑記
論文紹介、何読もうかな
ドイツにおける乾癬性関節炎の疫学と臨床パターン:斑状乾癬の患者1511人の学際的疫学研究の見通し
K. Reich;...;M. Augustin(2009, British Journal of Dermatology)[Epidemiology and clinical pattern of psoriatic arthritisin Germany: a prospective interdisciplinary epidemiologicalstudy of 1511 patients with plaque-type psoriasis]
理由
自分の研究関連
概要
背景
乾癬性関節炎(PsA)は、たいてい皮膚症状を最初に示してから数年後に発症する。多くの場合、PsAの初期診断は皮膚科学者に依存する。
目的
乾癬の患者の日々の診療集団におけるPsAの有病率と臨床パターンを調べることが目的とする。
方法
48の集団と学府での観察の前向き横断コホート研究に患者を登録した。皮膚症状(乾癬領域と重症度指数PASI)の重症度や、従来と現在の治療、併発疾患そして、生産性や健康関連生活の質に対する乾癬の影響(皮膚科学生活の質DLQI)を含む人口統計や医療パラメーターを記録した。関節の疾患の患者を、リウマチ専門医から紹介され、関節炎の活性やパターンを記録した。
結果
1511人の患者の中で、20.6%がPsAであり、そのうちの85%が新しく診断された。これらの患者の95%以上が、 活動性関節リウマチであり、53.0%が5個以上の関節に影響していた。多発性関節炎(58.7%)は、最も共通の所見パターンであり、続いて少関節炎(31.6%)と破壊性関節炎(4.9%)であった。遠位指節間関節が、41.0%に示され、患者の23.7%に指炎が見られた。関節炎の無い患者と比較すると、PsAの患者はより深刻な症状と低い生活の質を持つ。
結論
この発見は、皮膚科学者によって見られる乾癬患者の中の活性PsAの未診断症例の高い相関と一致する。これらの患者の多くは明確な皮膚症状も示すので、乾癬の皮膚と関節の症状の制御に等しく効果的であるような治療戦略が必要である。
雑記
なんでこの論文ストックしてたのか思い出せない
免疫系と悪性腫瘍の競合の数理モデル
Marzio Pennisi(2012.6, Computational and Mathematical Methods in Medicine)[A Mathematical Model of Immune-System-Melanoma Competition]
理由
自分の研究関連
概要
活性化OT1細胞傷害性Tリンパ球(CTLs)と抗CD137モノクローナル抗体を組み合わせた複合投与で与えられる免疫応答を再現するために開発した数理モデルを示す。この治療は、特異的な免疫治療戦略に曝露されたB16 OVAマウスモデルにおける悪性腫瘍に直接対抗する。ここでは2つの要素をモデル化する。治療が行われる投与ポイントの要素と悪性腫瘍細胞が増殖する皮膚要素である。投与から皮膚要素へのOT1 CTLsと抗体の移動をモデル化するため、遅延微分方程式(DDEs)を用いる。数理モデルの結果は、生体内の結果と良く合っている。さらに、数理モデルの感受性解析から、OT1 CTLsの重要な役割がしっかり示され、投与された抗体の潜在的な減少は、治療の有効性に実質的に影響することはないことが示唆される。
雑記
免疫細胞流入とマクロファージ二極化の数理モデルの炎症過程における重要なパラメーターの同定
Marcella Torres;....;Angela M. Reynolds(2019.7, PLoS Comput Biol.)[Identifying important parameters in the inflammatory process with a mathematical model of immune cell influx and macrophage polarization]
理由
自分の研究関連
概要
炎症の状況で、マクロファージは炎症性のM1表現型か抗炎症性のM2表現型に二極化されると同時に、これら2極の間の連続体も存在する。この表現型切り替えの機能不全は、集団の不均衡を引き起こすことがあり、これは解決されない炎症による慢性損傷や疾患に繋がる。したがって、糖尿病やアテローム性動脈硬化症のような慢性炎症を特徴化する疾患において、マクロファージを標的とする治療介入が提案され実装されてきた。マクロファージはM1かM2に分類されるという仮定の単純化のもと、マクロファージ二極化を含む細菌刺激に対応する腹腔での免疫細胞の連続的な流入のモデルを構築した。このモデルで、一般的な炎症状況における免疫細胞とメディエーターの連続的な龍入の予想されるタイミングを再現することができた。よって、炎症の腹膜炎モデルマウスから得た生体内実験データにこのモデルを合わせた。これは、炎症刺激に対する内因過程を評価するのに広く使用される。経験的な提案されたモデルの局所構造的かつ実用的な識別可能性で、モデルの頑健性を探索した。加えて、炎症過程の重要な駆動者であるアポトーシスの好中球の集団を同定する感受性解析を行った。最後に、遅延のある好中球アポトーシスの場合における介入ポイントを含む提案された治療の選択を計算する。これはモデルの予測は持続的な炎症応答を起こす。したがって、モデルから、マクロファージ表現型を標的とし、後続の実験によって実証されうる結果を予測するような治療介入を検証する仮説が与えられる。
雑記
かなり参考になりそう
炎症性皮膚疾患の自動診断の方法に基づく画像の深層学習
Haijing Wu;...;Qianjin Lu(2020.5, Annals of Translational Medicine)[A deep learning, image based approach for automated diagnosis for inflammatory skin diseases]
理由
自分の研究関連
概要
背景
深層学習時代の到来に伴い、特に畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の進化は目覚ましく、CNNは放射線学や病理学のような医学分野に応用されてきた。しかしながら、CNNの応用も画像に基づくが、かなり制限されている。乾癬(Pso)湿疹(Ecz)そしてアトピー性皮膚炎(AD)のような炎症性皮膚疾患は、臨床でかなり誤診断されやすい。
方法
EfficientNet-b4 CNNアルゴリズムに基づいて、Pso,Ecz, ADそして健康な皮膚(HS)の人工知能皮膚診断補助(AIDDA)を開発した。提案されたCNNモデルは4740個の臨床画像に基づいて訓練した。この性能は、3人の異なる皮膚科学者がラベル化した診断分類で分けた専門家が確認した臨床画像で評価した。
結果
AIDDAの全体の診断の正確度は、95.80%±0.09%であり、感度は94.40%±0.12%、そして特異度は97.20%±0.06%であった。AIDDAは、Psoには89.46%の正確度、 91.4%の感度そして95.48%の特異度を示した。ADとEczには92.57%の正確度と、94.56%の感度、94.41%の特異度を示した。
結論
よって、AIDDAは炎症性皮膚疾患の診断における影響を既に達成している。これは深層学習ネットワークツールが応用的な臨床診療を促進しうることを着目する。
雑記
こういうのも少しずつ勉強していく
縮日振動とパルス:細胞応答と細胞運命決定の協調
Akihiro Isomura, Ryoichiro Kageyama(2014 Development)[Ultradian oscillations and pulses: coordinating cellular responses and cell fate decisions]
理由
自分の研究関連
概要
生物学時計は、個体発生、恒常性そして機能に重要な役割を果たす。近年、多くの仕事は概日時計に着目してきたが、現在の研究から24時間より短い周期である縮日振動の存在が強調された。最近発達した光遺伝学と共に証拠の蓄積から、このような縮日振動は、細胞運命決定の間に重要な役割を果たす。縮日振動と細胞運命決定との間の機能的関係を解析することで、発生の胚の設計原理の深い理解に寄与する。この総説では、縮日振動ダイナミクスのメカニズムを議論し、多様な生物学文脈における縮日振動の例を示す。さらに、縮日振動の生物学意義を解明するのに光遺伝学技術がどのように活用できるのかを議論する。
印象的な図
Fig2. 多様な生物文脈における概日振動子
雑記
久々に深夜まで仕事したわ
ウイルス特異的な記憶性CD8 T細胞の恒常的ターンオーバーは確率的に起こり、CD4 T細胞の援助に依存する
Daniel K. Choo;...;Rafi Ahmed(2010.9, J Immunol.)[Homeostatic Turnover of Virus-Specific Memory CD8 T Cells Occurs Stochastically and Is Independent of CD4 T Cell Help]
理由
自分の研究関連
概要
記憶性CD8 T細胞は、Ag非依存的な恒常性維持増殖によって持続する。この細胞のターンオーバーのダイナミクスを調べるため、リンパ球の脈絡髄膜炎ウイルス特異的な記憶性CD8 T細胞をナイーブマウスに移植し、個々の受容者における垂直方向の生体内分裂動態を解析した。数理モデリングを用いて、この安定に維持される記憶性CD8 T細胞集団の増殖が均一的であり、50日間の有糸分裂間の間隔があればいつでも分裂を完了する細胞の小区画では確率的であることを発見した。この恒常的ターンオーバーは、異なるウイルスエピトープ特異性のCD8 T細胞や、さらに全体の記憶性表現型(CD44high)CD8 T細胞間で比較可能である。CD4 T細胞の援助が慢性感染中のCD8 T細胞の維持に重要であることはよく確立している。しかし、最近の研究からCD4 T細胞の援助は急性感染の後の記憶性CD8 T細胞の維持にも必要であることが示唆された。よって、記憶性CD8 T細胞のAg非依存的な維持におけるCD4 T細胞の役割を評価した。先行研究と一致して、記憶性CD8 T細胞はMHC クラスII欠損マウスに移植すると減少することを発見した。しかしながら、CD4 T細胞欠損マウスへ移植するとその数は安定に維持された。興味深いことに、その恒常的な分裂や再起応答を起こす能力、そして表現型は、CD4 T細胞の援助に依存しない。なぜなら、記憶性CD8 T細胞をMHC クラスII欠損マウスかCD4 欠損受容者のどちらかに移植し維持すると、これらの質は影響しないからである。
雑記
高校物理、勉強し直そうかな