これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

WNTとDDKが反応拡散メカニズムを介して毛包の場所を決定する

Sick, Stefanie;…;Schlake, Thomas(2006.12)[WNT and DKK determine hair follicle spacing through a reaction-diffusion mechanism]


理由
皮膚に関しての"Mathematical model"に関する論文の被引用数2位

概要
数理的な反応拡散系は動物の色素パターン形成や上皮の付属肢の分布を表すために提案されてきた。しかしながら、重要なシグナルや生体内のメカニズムはまだわかりにくい。この論文では、実験的な方法とコンピューターを用いた数理的な方法を組み合わせることで、WNTとその阻害因子であるDDKか初期のマウスの毛包の空間分布の決定因子であることを示す。DKK過剰発現の遺伝子組み換え体では全体的に付属肢の密度が減少した。内因性のWNTシグナルを緩やかに抑制すると、他の通常の形態形成過程の間に毛包がクラスターを形成する。これらの結果は、a WNT/DKK特異的な数理モデルの予測に合っており、生体外での上皮色素パターンの反応拡散モデルの確証を与える。

印象的な図
FIG2. 毛包のつぶつぶの分布

雑記
空間パターンのシミュレーションはおもしろいなぁ