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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

幅広い環境状況に対するヒトの温度調節と温度反応の計算機予測

Fiala, D; Lomas, KJ; Stohrer, M(2001.9)[Computer prediction of human thermoregulatory and temperature responses to a wide range of environmental conditions]

 

理由

皮膚のMathematical model の論文

 

概要

寒い、涼しい、穏やか、暖かい、熱い環境でのヒトの熱や制御応答の予測に対する数理モデルが作られ、確証されてきた。一方、体内の熱輸送や身体と環境との間の熱交換を表すような多部分から成る受動システムは他のところで議論された。この論文では寒さによるふるえや熱さによる発汗や特定の気候に慣れていないヒトの末梢血管運動の制御系応答を刺激するような活性的な系の作成に関係する。広い研究報告をたどることで、異なる状況でのこれらの反応それぞれを引き起こすような26の独立した実験を選んだ。回帰分析によって皮膚と頭の中心温度は非線形な形で制御系応答に影響する。さらなるシグナル、すなわち皮膚温度の誤差シグナルで重みづけされた平均皮膚温度の変化率は寒い環境の温度調節過程のダイナミクスを統御するものと明らかになった。研究の検証と確証は5℃から50℃の定常的、または一過的な大気の下46W/m^2と600W/m^2の間の強度の運動を行う90人の被験者から得られた実験データによって行われた。気候条件の全範囲と異なる運動レベルで特定の気候に慣れていない人の制御応答や体内温度や中心、もしくは局所的な皮膚温度に関して測定データとよく合う一般的な合意が得られた。

 

印象的な図

Fig10. 中央と局所の神経系のダイアグラム

 

雑記

[shivering]と北海道の[しばれる]が同じ意味を表すの面白いなって思い、twitterで検索したらまぁまぁ呟かれててそうだよなーってなった。