これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

縞の上皮パターンを特別参考にしたゼブラフィッシュの異なる組織における上皮細胞の分布

Hirata, M;Nakamura, K; Kondo, S(2005.10)[Pigment cell distributions in different tissues of the zebrafish, with special reference to the striped pigment pattern]

 

理由

近藤先生の論文を改めて読もうシリーズ2

 

概要

ゼブラフィッシュの通常の皮膚パターンは動物の空間パターンがどのように形成されるか研究するための良いモデルである。最近の分子遺伝学によって、皮膚細胞間の相互作用がパタン形成に重要な役割をしていることが示された。今回の研究では、縞パターンが有ったり無かったりする組織の上皮細胞の構造的相互作用を明らかにするために、上皮細胞の透過型電子顕微鏡での比較を行った。パターンのある組織では、上皮細胞は1細胞の厚さのシートとして分布している。シートの順番の層はいつも厳しく維持されている。縞パターンのない組織では、層の順番はしばしば乱れており、細胞は散在していたり、二層や、蓄積されていたりする。観察によって、上皮細胞の垂直順を制御するメカニズムは縞パターンを制御するメカニズムに関係することが示された。

 

印象的な図

Fig1. 1個体の中で縞がある部分と縞が無い部分

Fig6.層構造の図

 

雑記

概要読むと何となくわかった気になるが、電顕写真見ると数理モデルを考えるの結構大変そうだなーといった感じ。

この論文ではまだシミュレーションはでてこない