これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

皮膚は興奮系媒体なのか?匍行性迂回状紅斑のパターン形成

STEPHEN GILMORE and KERRY A. LANDMAN(2004.11)[Is the skin an excitable medium? Pattern formation in erythema gyratum repens]

 

理由

次のシリーズが思いつかなかったので、とりあえず昨日見つけた論文を

 

概要

匍行性迂回状紅斑(EGR)は稀な、未知の病因の炎症性疾患である。湿疹の形は印象的で、急速に発達する渦巻き状に旋回する紅斑と傷のある皮膚を示す。パターンの病因は分かっていないが、炎症はベロウソフ-ジャボチンスキー反応で見られる時空間化学濃度特性の特徴的なパターンと同じ特性を持っている。しかし、この形態的な対応はあまり研究されていない。この論文では、以前BZ反応を説明するために用いられた、非線形反応拡散モデルを応用して、EGRのパターン形成のテンプレートを作り、メカニズムが炎症の動的かつ形態的特性の多くを作る生化学的原理をどのように与えるかを示す。これらの結果より振動化学系(the Hodgepodge machine)のダイナミクスを近似するセル・オートマトンモデルの結果によって支持され、このモデルで作られる時空間パターンはEGRの形態と驚くほどよく似ている。

 

印象的な図

figure6. EGRの時間発展のシミュレーション

雑記

疑問1.生体内の波の存在としてc-AMPあげてるけど、c-AMPの分子量は0.5kDaでTNFαは20kDaくらいだけど似たように動くと思っていいのか?

疑問2.Discussionで1-10kDaの炎症メディエーターを探すと言っているが、サイトカイン以外に何かあるか?→IL1を出している

 

愚痴1.EGRはほぼ100%内臓の悪性腫瘍を合併するというけど、どういう関係がある?