これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

HIV感染におけるTリンパ球のターンオーバーの増加と、抗レトロウイルス治療によるその減少

Mohri, H;...;Cesar, D(2001.11)[Increased turnover of T lymphocytes in HIV-1 infection and its reduction by antiretroviral therapy]

 

理由

Mathematical modelのImmunology分野の被引用数1位

 

概要

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)-1感染におけるCD4+ T細胞のメカニズムはまだ議論の的である。重水素置換したグルコースを用いて生体内で増殖している細胞のDNAを標識し、4人の標準的な被験者と、抗レトロウイルス薬に抵抗性のないHIV-1-誘導型の患者7人のT細胞ダイナミクスを調べた。リンパ球の増殖と死亡の部分率を決定するために新しく作った数理モデルで結果を解析した。CD4+T細胞では、コントロールに比べて感染患者では平均増殖と死亡率はそれぞれ6.3倍と2.9倍上昇していた。CD8+T細胞では平均増殖率はHIV感染者で7.7倍高かったが、平均死亡率は有意な上昇が見られなかった。感染患者のうち5人は続いて初めに抗レトロウイルス治療の後に重水素置換したグルコース標識実験を受けた。CD4+とCD8+細胞集団のリンパ球の増殖と死亡は5-11週で十分減少したが、通常では一年で減少した。併せて考えると、これらの新しい発見によってAIDSで見られるCD4+リンパ球欠損は細胞産生の減少ではなく主に細胞破壊の増殖の結果であることが強く示された。

 

印象的な図

とくになし

 

雑記

早起き生活新年1日目