これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

HIVによる細胞間感染はウイルス感染の半数以上の原因となる

Iwami, Shingo;...;Koyanagi, Yoshio(2015.10)[Cell-to-cell infection by HIV contributes over half of virus infection]

 

理由

岩見先生シリーズ4

 

概要

 感染した細胞が周囲の非感染細胞に接触することで起こる細胞間感染はウイルス感染の重要な方法として考えられている。しかしながら、ウイルス感染の2つの方法、すなわち細胞から空気間への感染と、細胞間の感染を実験的に区別するのは技術的に難しいので、細胞間感染の基になる定量的な情報は明らかになっておらず、そのウイルス拡大への影響もわかっていない。このウイルス学における基本的な問題を解決するために、実験-数理的な調査を通じてヒト免疫不全ウイルスタイプ1感染のについて細胞空気間感染と、細胞間感染のダイナミクス定量解析した。解析により、細胞間感染はウイルス感染の60%を占め、この感染方法はウイルスの世代時間を0.9倍に縮め、適応度を3.9倍に上昇させることが分かった。結果から、細胞空気感染を完全に阻害してもHIV-1拡大には限られた影響しかないことを示唆している。

 

雑記

つまらくない人間に、なりたい・・・。