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カリブ海のサンゴ礁の平坦化:広範囲の領域で構造的な複雑さが失われている

Alvarez-Filip, Lorenzo;...;Watkinson, Andrew R.(2009.8)[Flattening of Caribbean coral reefs: region-wide declines in architectural complexity]

 

理由

oscillationシリーズ4

 

概要

サンゴ礁生物多様性が豊富である。その主な理由はそれらの複雑な構造が幅広い生物の住処や食料を提供しているからである。最近、カリブ海地域でサンゴで覆われた岩が急速に減少しているが、そのサンゴ礁に付随する結果については現在まで定量されていない。筆者の知る限り初めて、1969年から2008年までの間に200ものサンゴ礁で500近くの調査を行い、サンゴ礁の複雑さの変化を広範囲に解析した。カリブ海サンゴ礁の構造的な複雑さは、近年40年間でほとんどの複雑なサンゴが非線形的に失われている。カリブ海のサンゴの平坦化は1980年初期に見られ、続く1985年から1998年の間に周期的な停滞を経て、その後現在までその複雑さの減少は再開している。全ての領域を通じて、浅いところ(6m以上)、水中(6-20m)、深いところ(20m以下)で減少割合は一致していた。減少している構造の時間パターンは最近のカリブ海の環境的な変遷の重要な事項と一致している。それは、構造的に複雑なイシサンゴ礁の喪失である。サンゴ礁内のウニ(Diadema antillarum)の大量死亡と1998年のエルニーニョ振動誘導型のサンゴ破壊である。最近の構造的複雑さが低いことの矛盾ない予測によって、サンゴ構造の領域単位での減少と均一化が示された。構造的複雑さの広範囲における現象は生物多様性、生態系、そして関連する環境サービスに深刻な結果をもたらすだろう

 

雑記

神か仏になれば金をかけずに酒が飲めることに気づいたので、はやいとこ復活か解脱をしなければなるまい