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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

肺での粒子状物質に晒されることに続く炎症と繊維症のエージェント・ベースモデル

Brown, Bryan N.;...;Vodovotz, Yoram(2011.6)[An agent-based model of inflammation and fibrosis following particulate exposure in the lung]

 

理由

炎症関係を勉強するために今回から炎症性サイトカインの論文です

 

概要

炎症と気道リモデリングは多様な気道症で起こっている。粒子状物質に繰り返し晒された後に起こる炎症と繊維過程モデリングは、気道症の範囲と同様に予防/治療戦略に関する見識を与えるかもしれない。エージェント・ベース・モデル(ABM)は免疫細胞と粒子暴露のリモデリングに関係する細胞のおおよその集団の反応を調べるために作られた。モデルは限られた関連相互作用に注目した、特にマクロファージ、線維芽細胞、炎症性サイトカイン(TNFα)、抗炎症性サイトカイン(TGFβ1)間の相互作用と、コラーゲン沈殿、そして組織損傷である。モデルは異なる3つの状態を示し、それらは(1)自己解決的な炎症と基底への復帰、(2)局所的な組織損傷と繊維化の炎症前過程、(3)炎症性、抗炎症性サイトカインの増加と組織損傷の持続、繊維化である。これらの予測状態と一致する実験的な結果が粒子状物質に晒されたマウスの肺組織の組織切片で観察された。組織的な計算機研究によって、各状態の進行は主に暴露の程度と期間によることが分かった。よって、比較的シンプルなABMはいくつかの生物学的にありうる緊急状態を表したことから、肺への粒子状物質の暴露に続く炎症の顕著な特徴をモデルが捉えているといえる。このABMは粒子状物質の暴露に続く炎症と繊維化の結果起こる気道症において将来の利用価値があるかもしれない。

 

雑記

家計簿をつけ始めてからというもの、人生がみみっちいものに感じます