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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

CC27-CCR10相互作用はT細胞介在性の皮膚炎を調節する

Homey, B;...;Zlotnik, A(2002.2, NATURE MEDICINE)[CCL27-CCR10 interactions regulate T cell-mediated skin inflammation]

 

理由

皮膚炎8

 

概要

皮膚に関連するケモカインCCL27(CTACK, ALP, またESkineとも呼ばれる)とその受容体CCR10(GPR-2)は生体外で皮膚に向かうT細胞の化学走性反応を介在する。この論文では、乾癬やアトピー性、またアレルギー接触性皮膚炎に罹患する患者の皮膚浸潤性リンパ球の多くがCCR10を発現することを示す。表皮の基底角質細胞は細胞外マトリックスと結合して細胞結合を維持するCCL27タンパク質を産生し、真皮の内皮細胞の表面に示す。腫瘍壊死因子alphaとインターロイキン1betaはCCL27産生を誘導する一方で、糖質コルチコステロイド クロベタゾールプロピオン酸エステルはこれを抑制する。循環している皮膚へ向かうCLA(+)T細胞や真皮毛細血管内皮細胞や線維芽細胞は細胞表面上にCCR10を発現していた。生体内では、CCL27皮内注射はリンパ球を呼び寄せたが、逆に、CCL27-CCR10相互作用の中立化は皮膚へのリンパ球の誘導能を損ない、アレルゲン誘導性の皮膚炎を抑制する。さらに、これらの発見によってCCL27-CCR10相互作用がT細胞介在性の皮膚炎に重要な役割を果たすことが示された。

 

雑記

先週まで11時起床だった人間が6時半に起きたので、既に眠たい