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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

皮膚炎におけるT細胞病因

Sabat, Robert;...;Ghoreschi, Kamran(2019.5, SEMINARS IN IMMUNOPATHOLOGY)[T cell pathology in skin inflammation]

 

理由

アトピー性皮膚炎に関連する論文

 

概要

皮膚は体の外側のバリアを形成しているので、常に病原体や環境危険物質に晒されている。それゆえ、皮膚障害は最もよくある症状である。それらの多くにおいて、免疫系が重要な病因的役割を果たす。教訓的、治療的理由から臨床症状よりも優勢な免疫メカニズムによってこのような免疫調節性皮膚障害の分類は合理的と考えられる。免疫調節性皮膚疾患は主にT細胞や液性免疫系、もしくは非調節性の非特異的炎症によって調節される可能性がある。T細胞のサブ集団が関与しているので、T細胞調節性疾患はさらにT1細胞優勢型(尋常性白斑)、T2細胞優勢型(急性アトピー性皮膚炎)、T17/T22細胞優勢型(乾癬)そしてTreg細胞優勢型(メラノーマ)反応に分類される。さらに、一部の症状(化膿性汗腺炎)においてはT細胞依存的と非依存的な反応が同時に起こる可能性がある。それぞれのT細胞のサブ集団の作用メカニズムが局所的な組織細胞の分子変化を決定することで、特定の微視的、また巨視的な皮膚変化を起こす。この総説では、T細胞の生物学に関する知見が増えることで、それぞれのモデル皮膚障害の病因の理解が総合的にどのように進んだか、そしてその上で、症状の日々の臨床の管理にどのように変革を起こすかを示す。

 

印象的な図

Fig.1 T細胞サブセットの表現型と機能

Fig.3 アトピー性皮膚炎の免疫病因

Fig.4 乾癬の免疫病因

 

雑記

後輩に「俺朝5時に起きてるんすよ」と煽られたので、対抗して朝5時に起きたのに結局二度寝してあっけなく敗北した