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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

リンパ節を通じた日内変動性のリンパ節再循環での獲得免疫反応のアドレナリン性制御

Suzuki, K;...; Noda, M.(2016.10, J. Exp. Med.) [Adrenergic control of the adaptive immune response by diurnal lymphocyte recirculation through lymph nodes.]

 

理由

免疫シンポジウム予習。Suzuki, Kazuhiro先生

 

概要

免疫系は様々な点において概日リズムを反映している。リンパ球トラフィキングは日内変動を示すために用いられてきたが、免疫反応におけるメカニズムや影響は不明である。この論文では、マウスにおいて、アドレナリン作動性神経からの入力がリンパ節(LNs)を通じたリンパ球再循環現象の日内変動を引き起こすことを示す。このリンパ節は適応免疫応答の強さを反映している。リンパ球で発現しているβ2アドレナリン性受容体(β2ARs)へ神経入力されると、夜にリンパ球がリンパ節から出ていく頻度を下げた。この時同時にリンパ節におけるリンパ球の数が増加した。リンパ節においてリンパ球が周期的に蓄積する間の免疫付与が抗体反応を強化する。液性免疫反応の日内変動はβ2ARs調節性神経シグナルに依存しており、リンパ節を通じたリンパ球の再循環現象が止まると消失する。この研究によって、適応免疫におけるリンパ球トラフィキングのアドレナリン性制御の生理的役割が明らかになり、免疫系における概日周期性を生む新しいメカニズムが確立された。

 

雑記

ポケットモンスターin vivo/in silico