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インターフェロンで誘導されるGTPase調節性宿主防御におけるGABARAPオートファジータンパク質の重要な役割

Miwa Sasai;...;Masahiro Yamamoto(2017.6, Nature Immunology)[Essential role for GABARAP autophagy proteins in interferon-inducible GTPase-mediated host defense]

 

理由

免疫シンポジウム予習。山本まさひろ先生

 

概要

哺乳類のオートファジー関連(Atg8)ホモログはLC3タンパク質とGABARAPsから構成されており、それらは全て標準的なオートファジーに関連することが知られている。一方で、非標準的なオートファジー過程におけるAtg8ホモログの役割は十分に理解されていない。この論文では、GABARAPs、特にIFN-γ調節性抗菌反応における特にγアミノ酪酸(GABA)-A-受容体関連タンパク質用2(Gabarapl2)の特異な役割を示す。LC3タンパク質ではなくGABARAPsを欠損した細胞とGate-16だけを欠損したマウスはトキソプラズマのような空胞性の病原体のIFN-γ誘導性除去において欠陥があった。LC3bではなくGate-16は小さいGTPase ADPリボース化因子1(Arf1)に特異的に結合し、インターフェロン特異的なGTPaseの特徴的な分布を調節する。GABARAPsの欠損はArf1活性を減少させ、これはインターフェロン誘導性GTPaseを含む集合体の形成を促進し、空胞性病原体へインターフェロン誘導性GTPaseの補充を妨害した。よって、GABARAPsはインターフェロンで誘導されるGTPaseの細胞質ゾル分布を通じて抗菌宿主防御に独自に要求されている。

 

雑記

週休は二日のはずなのに、二日も心がやすまらない