これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

樹状細胞調節性Th2免疫と免疫障害

Kumar, Sunil;...;Bae, Yong-Soo(2019.5, INTERNATIONAL JOURNAL OF MOLECULAR SCIENCES)[Dendritic Cell-Mediated Th2 Immunity and Immune Disorders]

 

理由

アトピー性皮膚炎について

 

概要

樹状細胞(DCs)は、抗原特異的な獲得免疫を誘導するために、抗原を認識し、ナイーブT細胞に抗原を提示する専門的な抗原提示細胞である。T細胞サブセットのうち、タイプ2ヘルパーT細胞(Th2)は活性型B細胞による寄生虫症状に対する保護に必要な体液性免疫応答を産生する。DCsは特定の免疫環境でのTh2免疫応答を誘導する。好塩基球、好酸球、マスト細胞そしてタイプ2自然リンパ球もTh2免疫を誘導する。しかしながら、DCsの場合、DCにおける遺伝子が直接的もしくは間接的にTh2免疫に関与する、というようにDCsのサブセットがTh2免疫を誘導することには議論の余地が残っている。 そして、アレルギー環境や寄生感染に対するDC調節性Th2免疫の誘導、制御、維持の詳細なメカニズムも分かっていない。最近の研究によって、DCの遺伝的な欠損は深刻なアトピー性皮膚炎を導くTh2免疫を促進することが示された。Th2免疫誘導性DCサブセット、DC調節性Th2免疫に関与する遺伝・環境要因、そしてTH2調節性免疫疾患の最近の治療方法をまとめる。この総説は、DC調節性Th2免疫とTh1/Th2免疫バランスの理解を進め、これらの逆の結果を制御する。

 

印象的な図

Figure3. cDC表現型の発達に関する遺伝要因と環境要因

 

雑記

同期がみんな内定を決めていくと、寂しさがあるなぁ