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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

真骨魚類における主要組織適合遺伝子複合体の進化

Masaru Nonaka; Mayumi I.Nonaka(2016.7)[The Evolution of the Immune System Conservation and Diversification]

 

理由

免疫の進化シリーズ 第14弾

 

概要
チャプター14

真骨魚類の主要組織適合遺伝子複合体(MHC)によって、サメと四足獣MHCで共有されないいくつかの固有の特徴を示す。(1)MHCクラスⅠとクラスⅡ遺伝子は関係はしないが、いくつかの染色体に分散している。クラスⅠとクラスⅡ遺伝子の間の関係はポリプテルスやスポッテッドガーのような祖先の下位条鰭類に保存されているので、この関係は真骨魚類進化の初期段階で要求される全体のゲノム再配置によって壊されると考えられる。(2)真骨魚類クラスⅠ遺伝子のα1ドメインは数億年のスパンで長期的に系統保存されている。(3)真骨魚類はDM遺伝子を持たないことから、固有のクラスⅡ抗原提示経路があると考えられる。(4)下位真骨魚類とポリプテルスは、ニ形プロテアソームサブユニットβタイプ8(PSMB8)遺伝子を共有しており、非常に長期的に異種間感染の多形の例である。これらの特有の点すべてによって、真骨魚類MHCはMHC進化を解析するための最適モデル系であるの一つになっている。

 

雑記

14回の免疫進化シリーズ、ようやく終了です。