これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

Bcl11bによる系列特異的な遺伝子の点火薬には後選択胸腺細胞における系列選択が必要である。

Kojo S;...;Taniuchi I.(2017, Nat Commun)[Priming of lineage-specifying genes by Bcl11b is required for lineage choice in post-selection thymocytes]

 

理由

免疫サマースクール復習 

 

概要

 T系列の傾倒の前駆リンパ球は、異なる系列への分化のT細胞受容体シグナルを介して調節される運命決定によって同定された。しかしながら、TCRシグナルと系列決定を支配する転写プログラムを共役させるような先行事象は知られていない。ここでは、T系列の傾倒因子として知られるBcl11bが、CD4ヘルパーとCD8細胞障害の系列選択の中心的な制御物質であるThPOKとRunx3の適切な発現に重要であることを示す。Bcl11bを欠損させると、これらの因子の発現が乱れ、その結果、MHCによるTCR制限から切り離された系列が混線する。前選択段階より前のBcl11bのよる初期のThpok抑制は既知のThpokのサイレンサーとは独立であり、Bcl11bタンパク質の最後のジンク・フィンガーモチーフをとする。一方で、これはT系列への傾倒には重要ではない。まとめると、TCRシグナルを後続の転写制御メカニズムに統合するために、系列特異的な遺伝子を前もって教えるというBcl11bの新しい機能に光を当てた。

 

雑記

谷内先生、面白いおっちゃんやったなぁ