これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

TCRマイクロクラスターを囲むマイクロ接着リングがT細胞活性に必須である

Hashimoto-Tane, A.;...;Saito, T.:(2016.6, J Exp Med.)[Micro adhesion-ring surrounding TCR microclusters are essential for T cell activation.]

 

理由

免疫サマースクール復習

 

概要

T細胞と抗原提提示細胞間の相互作用で形成される免疫シナプス(IS)は獲得免疫の開始の印である。T細胞の活性化はT細胞受容体(TCR)のマイクロクラスター(MCs)で開始され、そこではTCRsとシグナル分子はISIS形成前に界面で集積する。各TCR-MCは活性の初期段階でインテグリンと局所接着物質で構成されるリング構造によって一時的に縁どられており、これはマイクロスケールにおけるISの構造に似ている。マイクロ接着リングはLFA-1と局所接着分子パキシリンとPyk2とミオシンⅡ(MyoⅡ)で構成され、LFA-1内外のシグナルを通じてFアクチンコアとMyoⅡ活性によって支えられている。マイクロ接着リングの形成は一過的であるが、T細胞(LAT)とSLP76の活性のリンカーを補充するための弱いTCR刺激を受けると特別に持続的になる。マイクロ接着リングの摂動はTCR-MC発生の欠損を誘導させ、細胞シグナリングと細胞機能を損なわせる。よって、コアTCR-MCで構成されマイクロ接着リングを囲む、このシナプス様構造はインテグリン内外シグナルを介した初期T細胞活性の重要な構造である。

 

雑記

著名な某免疫学者が学会で「握手してください!」って言われて苦笑しながら特に話もせず握手だけして帰っていったとき、なんとなく自分に似たコミュニケーション能力を感じた