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上級固形腫瘍患者におけるデフコシル化ヒト化抗CD4欠損抗体であるIT1208のヒトにおける最初のフェーズ1研究

Shitara K;...;Matsushima K, Doi T(2019.7, J Immunother Cancer.)[First-in-human phase 1 study of IT1208, a defucosylated humanized anti-CD4 depleting antibody, in patients with advanced solid tumors.]

 

理由

免疫サマースクール復習

 

概要

背景
CD4+T細胞を一過的に欠損させると、排出リンパ節における腫瘍特異的CD8+T細胞が増殖し、さらに腫瘍へのPD-1+CD8+T細胞の浸潤も増加する。これは、潜在的な抗体依存的な細胞毒性を発揮するように作成した。デフコシル化ヒト化抗CD4欠損抗体であるIT1208のヒトにおける最初のフェーズ1研究である。

方法
固形腫瘍の患者に0.1または1.0mg/kg量のIT1208を静脈内に投与した。1日目と8日目にそれぞれのコホートの最初の患者は単一のIT1208投与を受け、その他の患者は
の2倍量の投与を受けた

結果
11人の患者が0.1mg/kgと1.0mg/kgコホートに登録された。
融合関連反応におけるグレード1または2は全ての患者で見られた。IT1208によるCD4+T細胞の減少は全ての患者で見られ、特に1.0mg/kgの2倍量の投与グループで見られた。
ほとんどの患者でCD8+T細胞は基礎量と比べて増加しておりD4/8比率が驚くべきほど減少していた。               マイクロサテライト安定な大腸がん患者の一人はIT1208投与後腫瘍へのCD4+ と CD8+ T細胞の浸潤の増加に見られる持続的な部分奏功を達成した。

さらに、肝転移にトランスクリプトーム埔里ファイリングから、IT1208投与後にIFN-γの発現やT細胞活性関連遺伝子、そして抗原提示関連遺伝子の発現は増加することが分かった。さらに2人の患者は最短3ヶ月胃癌もしくは 食道癌 の症状の安定化を達成した。

結論

IT1208モノセラピーは安全な性質うまくCD4+T細胞を欠損させ、初期の作用シグナルを促進し、これは特に免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせにおけるさらなる研究を保証する。

 

雑記

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