これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

Elovl6は機械的損傷誘導性の角質細胞死と皮膚炎症を制御する

Y Nakamura;...;K Shibuya;...;Akira Shibuya(2018.12, Cell Death and Diseases)[Elovl6 regulates mechanical damage–induced keratinocyte death and skin inflammation]

 

理由

サマースクール復習。最後

 

概要

皮膚への機械的損傷はバリア機能に影響するだけではなく多様な免疫反応を誘導し、この免疫反応は皮膚炎のきっかけになったり、皮膚炎を悪化させる。しかしながら、機械的損傷誘導的な皮膚炎がどのようにして制御されているかは完全には理解されていない。ここでは、角質細胞が長鎖脂肪酸エロンゲースElovl6を発現していることを示す。Elovl6を欠損したマウスは野生型マウスより上皮のシスバクセン酸(CVA)量が高くなり、テープはがしによる機械的損傷によって誘導される皮膚炎が深刻であった。CVAによってテープ剥がし誘導性の角質細胞死と高移動性グループボックス1タンパク質(HMGB-1)やIL-1αのような危険関連分子パターン(DAMPs)の放出が増加し、これにより角質細胞での炎症性サイトカインやケモカインIL-1βであるCXCL-1産生が誘導される。結果から、Elovl6は機械的損傷標的型角質細胞死と継続的な皮膚炎を制御することが示された。

 

雑記

なんか今年は上手くいかないなぁと感じたら、ここ2年くらいもつ鍋を食べてないせいだ。