これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

細胞サイズの制限によって、細胞における時空間的制御のタンパク質の波が生成され、安定化される。

Shunshi Kohyama;...;Nobuhide Doi(2019.7, eLIFE)[Cell-sized confinement controls generation and stability of a protein wave for spatiotemporal regulation in cells]

 

理由

ラボに同じような研究をしてるひとがいるので

 

概要

Min系はバクテリア細胞分裂面を決定し、これには反応と拡散の組み合わせによって生じるタンパク質局在の変化(Min波)を利用している。これまでの研究によって、空間サイズと境界がMin波の形とスピードを調節することが示されてきたが、波の出現におけるこれらの効果はまだわかりにくい。ここでは、生細胞を模したマイクロサイズの十分に限定的な空間を用いて、空間的な制限がMin波の出現の条件を変化させることを明らかにした。マイクロサイズの空間において、表面体積比が増加すると膜のタンパク質の局在効率を変化させ、それにより局在変化はMin波の安定な生成に必須であった。さらに、制限が系の不安定性と興奮性を両方を阻害するため、細胞サイズの空間は波の出現のパラメーターを厳密にすることを示した。これらの結果から、反応拡散系の制限は生細胞における時空間パターンを制御する可能性があること示された。

 

雑記

久々に理論の論文読むと安心する・・・。