これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

中毒性表皮壊死症における表皮損傷の免疫メカニズム

Mikiko Tohyama;Koji Hashimoto;(2012.8, Current Opinion in Allergy and Clinical Immunology. )[Immunological mechanisms of epidermal damage in toxic epidermal necrolysis]

 

理由

授業予習

 

概要

総説の目的

この総説の目的は中毒性表皮壊死症(TEN)の病理機構に関する最近の発見を紹介することである。TENは角質細胞アポトーシスによる広大な表皮剥離が特徴である。

 

最近の発見

表皮損傷のメカニズムにおける、薬物代謝、細胞障害性リンパ球、そしてアポトーシス誘導性因子の役割を示す。加えて、最近の研究は単球とマクロファージに注目しており、これはアポトーシス誘導性因子の産生とCD8+ T細胞を活性化する能力がある共刺激因子の発現を通じて表皮損傷に関係する可能性がある。

 

まとめ

表皮角質細胞死はTENの兆候である。症例の非常に高い割合で、薬物がTENの原因である。角質細胞によって産生される薬物代謝アポトーシスと炎症を誘導する求電子因子として働く。次に、直接的もしくは間接的細胞障害性経路を介して広大表皮損傷の発生における細胞障害性リンパ球と単球機能である。加えて、T細胞活性は制御性T細胞機能と活性化単球の状態によって強化する可能性がある。TENにおける表皮損傷の進行はこれらの因子の協調的な活動を要求する可能性がある。

 

雑記

ヒトの見える部分は皮膚だけなので、ヒトを美しいと思うときそれは皮膚が美しいと言えるのではないか、と考えたりします。