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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

酵母プロテオームにおけるパルスダイナミクス

Chiraj K. Dalal;...;Michael B. Elowitz(2014.9, Current Biology)[Pulsatile Dynamics
in the Yeast Proteome]

 

理由

実習で使う論文

 

概要

環境条件に応答する転写因子の活性は、細胞制御の基本である。最近の研究によって、転写因子のなかには一定の環境下であっても、核局在が一定の量ではなく確率的なパルスで活性化するものがあることが分かった。このような場合において、シグナルは、これらのパルスの周波数や持続、拡大を調節することで転写因子の平均的な活性を制御する。特定のパルス的な転写因子が異な細胞種で同定されているが、伝達するパルスが細胞内でどのように存在するか、また変化しうるパルス的ふるまいが遺伝子間にどのように存在するか、またパルスは転写因子制御に特異的なのかもしくはより広く働いているのかは明らかになっていない。これらの問題を解決するために、出芽酵母において局在依存的なパルス的ふるまいを体系的に同定するプロテオームワイドな動画スクリーンを行った。このスクリーンによって、複数の培地条件において以前作成した4159系の蛍光タンパク質融合ライブラリにおけるす全ての遺伝子を調べた。この方法によって、全ての転写因子である10個のタンパク質において確率的なパルスが見られた。それぞれの場合において、パルスダイナミクスは単系の集団において細胞間の非同調と異質性があった。パルスは観察した中で唯一の動的局在ふるまいであり、パラログと重複タンパク質のペアにおいて起こる傾向がある。これらを踏まえて考えると、これらの結果からパルス的なダイナミクス酵母において広い役割を果たしており、他の真核生物種においても同様に普及しているだろう

 

雑記

美術5の助教と美術2の私で手のスケッチ大会をやった