これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

病因となるサイトカイン間の空間的相互作用による乾癬の皮膚パターニング

Lee Ringham;..;Robert Gniadecki(2019.10, iScience)[Skin Patterning in Psoriasis by Spatial Interactions between Pathogenic Cytokines]

 

理由

自分の研究に近い論文が出ていた

 

概要

ヒト皮膚疾患の障害は単一の散在パターンから複雑なリングや螺旋まで様々な皮疹パターンを自己制御的に示す。これらのパターンは皮膚障害の必須の特徴であるが、それらが生じるメカニズムは不明のままである。ここでは、一般的な炎症性皮膚疾患である乾癬の既知のパターンが反応拡散の観点で説明できることを示す。主な病因サイトカインであるIL-17,IL-23,そしてTNF-αの既知の相互作用に基づく計算モデルを作成した。シミュレーションから、モデルのパラメーター空間は乾癬皮疹パターンの全ての種類を含むことが示された。また、モデルは斑の成長と進化、そしてサイトカイン標的型治療に対する応答を忠実に再現した。したがって、乾癬のような炎症性疾患の病因はいくつかの拡散性メディエーターの刺激性と抑制性の相互作用の枠組みでうまく理解される可能性がある。

 

印象的な図

Fig. 3 モデルのパラメーター空間とその場所でのパターン

 

雑記

みんな、考えることはおなじだな