これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

老化の特徴

CarlosLópez-Otín;...;GuidoKroemer(2013.6, Cell)[The Hallmarks of Aging]

 

理由

進化学の被引用数高い論文で面白そうだった

 

概要

老化とは、生理学的な完全性を徐々に失うという特徴があり、機能の喪失と死に対する脆弱性の増加に繋がる。この劣化は癌や糖尿病、心血管障害そして神経変性疾患を含む主なヒトの症状の主要なリスク因子である。この数年で老化研究は空前の進歩を遂げており、特に進化的に保存されている遺伝子経路と生化学過程によってある程度までなら老化の速度を制御できることが発見された。この総説では、特に哺乳類の老化で強調されており、他の生物の老化でも共通の性質を示す9つの暫定的な特徴を列挙する。これらの特徴は、ゲノム不安定性、テロメアの消耗、エピジェネティク変化、タンパク質恒常性の喪失、栄養感知の緩和、ミトコンドリアの機能喪失、細胞老化、幹細胞の枯渇そして細胞間相互作用の変化である。主要な課題は、副作用を最小限にしつつも老化に伴うヒトの健康を促進する医薬品の標的を同定することを最終目標とした老化に関連する原因と候補となる特徴間の相互接続性を解明することである。

 

雑記

老化研究、癌研究について聞くと人間はなんて高慢なんだ、と感じるけど自らや自らの家族が老化やガンなどの状況になると、どうにかならないものか、と思ってしまう。自分もまだまだ人間の端くれで情けない