これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

適応進化での変動と応答における一般的な関係

Chikara Furusawa;Kunihiko Kaneko(2015.2, Journal of The Royal Society Interface)[Global Relationships in Fluctuation and Response in Adaptive Evolution]

 

理由

金子先生シリーズ。あと残り2回

 

概要

細胞は自身の内部状態を変えて環境変化に適応し、新しい状況に応答して進化する。最初に環境変化に応答する適応を介して次に進化の選択に従ってゲノム配列における変異的変化を通じて表現型が変わる。ここでは、多くの細胞内要素を含んでいる単純細胞モデルを用いて適応進化のシミュレーションを解析した。そして、適応によるそれらの濃度変化は全ての要素間の進化による濃度変化に比例することが分かった。このとき2つの比例係数は細胞の成長率の変化とよく合っていた。さらに、(非遺伝的な)ノイズとゲノム変化による細胞内要素の濃度における表現型の分散は全ての要素に比例していた。このことから、非常に進化可能な特定の表現型は非遺伝的な変動によっても十分に与えられると解釈できる。細胞状態におけるこれらの一般的な関係は、定常的な複製に基づく現象論と大腸菌の実験室進化のトランスクリプトーム解析によって確かめられた。これらの発見から、表現型状態における可能な進化的変化は非常に制限されていることが示された。結果によって、表現型進化における可塑性と頑健性の定量的理論の作成の基礎が生まれる。

 

雑記

このくらいわかりやすくアブスト書けるようになりたいなぁ・・・。