これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

海のエンゼルフィッシュPomacanthusの皮膚における反応拡散波

Shigeru Kondo & Rihito Asai(1995, Nature)[A reaction–diffusion wave on the skin of the marine angelfish Pomacanthus]

 

理由

論文書くときに先行研究を調べていたので

 

概要

1952年に、Turingは反応拡散系と呼ばれる分子メカニズム仮説を提案した。これは初期に均質な状態から周期的なパターンを生み出すことができる。反応拡散モデルに基づいた多くの理論研究によって、形態形成における説明されてきたが、生物学の分野においてこのような系の存在の実験的な証拠は存在しない。海のエンゼルフィッシュであるPomacanthusは皮膚上で変化する縞パターンを持つ。からだの成長中に単純に比例的に拡大する哺乳類の皮膚パターンと異なり、Pomacanthusの縞は、一定のパターン再配列によって線の間の空間が維持される。パターン変異は縞の形態に依存して変化するが、Turing系に基づく数値計算プログラムは起こりうるパターンを正確に予測することができる。実際のパターン再配置と計算されたパターン再配置が非常に似ていることから、反応拡散波がPomacanthusの縞パターンの確かなメカニズムであることが示された。

 

印象的な図

FIG2. Pomacanthusの縞パターンの再配置

 

雑記

敵は文科省にあり