これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ミツバチの栄養調節的な働きバチの特徴の遺伝的スイッチ

Annika Roth;...;Martin Beye(2019.3, PLOS BIOLOGY)[A genetic switch for worker nutrition-mediated traits in honeybees]

 

理由

ラボのSlackに落ちてた論文

 

概要

高度に社会的な昆虫は、繁殖可能な女王と不妊の働きバチとの間に生殖器官のサイズが異なる階級の多型の特徴がある。食事特異的な化合物を介した大量の栄養や命令が、栄養依存的な女王と働きバチの多形の説明に用いられてきた。ここでは、働きバチの栄養成長を用いるミツバチ(Apis mellifera)におけるこれらのモデルをさらに探索し、CRISPR/Cas9法を用いて新しい変異シークエンス法を探索した。働きバチの生殖器官の栄養駆動的サイズ減少はメスに限定されていることから、性別決定過程からの入力が示唆された。サイズ多形の遺伝的な女王における性決定遺伝子における遺伝子スクリーニングによって、doublesex(dsx)変異体は器官組織の性形態に関係ないサイズ制限的な生殖器官を示す。逆に、feminizer(fem)変異体は働きバチの栄養駆動的サイズコントロールに対する応答を失う。ミツバチにおける最初の形態働きバチの変異体によって、栄養に対する応答がfem遺伝子によって"ON"になるスイッチの遺伝的プログラムに依存することが示される。よって、fem遺伝子によって与えられる遺伝的命令が、サイズ多形を実装する根底のメカニズムを遺伝的に解明する入口が与える。

 

雑記

来週の入試で全国から新型コロナウイルスが本学に殺到づるので、大学に来るか悩むな