第2章 蝶の翅のパターンと進化(中編)
三村昌泰(2005.11, 東京大学出版会)[非線形・非平衡現象の数理 第2巻 生物にみられるパターンとその起源]
理由
パターン形成の勉強
概要
2.3 カラーパターン形成
2.3.1 カラーパターンとは何か
翅のカラーパターンの機能は何か:自身の生存を助ける
翅の色は何に起因するのだろうか:細胞内の有機化学反応によるメラニンなどの合成色素の色と、鱗粉表面にある階段状の微細構造による光の干渉による構造色
カラーパターンはいつ現れるのだろうか:蛹からチョウに羽化する1日程度前
カラーパターン形成の研究の現状:1.局所的なパターン(目玉模様) 2. 翅全体にわたるグローバルパターン
2.3.2 局所的なカラーパターン
眼状紋(目玉模様)
(1)目玉模様とは何か:目玉模様は一種のシグナル(モルフォゲン)の発生源である中心部の少数の細胞から生成される。
(2)シグナル発生源の位置決定の数理モデル:アクチベーター・インヒビターモデルに基づいた計算機シミュレーションによって、斑点様パターンがシグナル発生源となるべき位置に正確に生成されることを確かめた。
(3)目玉模様形成に関する色素合成と遺伝子発現:遺伝子を発現した細胞が周りの細胞に拡散過程によりシグナルを伝え、それを受けた細胞は目玉模様をつくる色素の合成反応を始める
二重勾配説:モルフォゲンの源が作り出す三角錘状の濃度勾配と、翅の基部から外縁部方向に向かう別のモルフォゲン濃度勾配の2種類の濃度勾配を使って様々な局所的カラーパターン生成を統一的に説明できる考え方
雑記
論文読んでるだけではこういう知識まとめられないから、本読むのも大事なんやなぁって