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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

多数の空間スケールの密度依存性が豊富さと特徴の両方における空間変化を維持する

Koen J.van Benthem;Meike J.Wittmann(2020.4, Journal of Theoretical Biology)[Density dependence on multiple spatial scales maintains spatial variation in both abundance and traits]

 

理由

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概要

集団密度は、配偶者の発見と競争のような多様な過程を通じる適応度に影響する。集団における個体の適応度は順番に密度に影響し、集団密度が生態的過程と進化的過程を定量的に繋ぐ重要な要素になる。しかしながら密度効果はほとんど均一でない。異なる生活史過程は異なる空間スケールの密度に影響される可能性がある。例えば鳥では食料競争は、すぐ近くに巣がある鳥の数に依存するが、巣作りの場所の競争はより大きな空間で起こりうる。ここでは、局所密度と近隣の区画における密度の効果が、表現型の多様化と豊富さにおける空間変化の出現に共同で影響する。ここでは、共役常微分方程式によって説明される2区画モデルを調べる。この区画には内部の違いはない。これらは両方同じ適応度関数を持ち、これは個々の適応度が、各区画における密度と他のパッチにおける密度にどのように依存するかを記述する。系の長期的なふるまいを調べるために、数値的なあ定性解析に位相空間解析を組み合わせた。結果から、区間が相互に与える影響が、高密度もしくは低密度の区画の出現と長期的な維持を導きうることが示された。それから、モデルに特徴と変異を追加し、高密度もしくは低密度の区画における異なる選択圧によって、これらの区画間の多様化が起こりうることが示された。生態-進化フィードバックを介して、これらの多様化が長期的な集団密度における変化を順番に導きうる。いくつかのパラメーター設定では、変異がないときには両方の区画が同じ平行密度に達するが、変異がある時には異なる平衡密度に達する。その後、区画間の相互作用の違いが存在しないときでも、潜在的な特徴の多様化に長期的な集団密度における違いをどのように生むかを示す。

 

雑記

せっかく家から出れないから色々やろうかな、と思っているうちに終わりそう