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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

自己組織化モデルが老化のシステム的特徴を解明する

Yin Wang;..; Xianzheng Sha(2020.3, BMC Theoretical Biology and Medical Modelling)[The self-organization model reveals systematic characteristics of aging]

 

理由

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概要

背景

老化は基本的な生物学的過程であり、重要なバイオマーカーが相互作用して老化過程を相乗的に制御している。よって、老化の機能不全は多くの病気を誘発する。マルチオミックスデータ(メチル化や転写など)に基づく老化マーカーの発見とネットワークの再構成は老化過程研究に役立つ情報を与える。しかしながら、疾患に関連する老化の潜在的な分子メカニズムを同定するために重要であるにもかかわらず、老化を予測するモデルの最適化はこれまでシステム的に行われていない。

方法

この論文の目的は教師あり学習を用いて老化の自己組織的な系をモデル化し、老化ネットワークの最適化や老化マーカー間の相互作用などのシステムレベルの老化の複雑な分子メカニズムを研究し、モジュール間の老化マーカーのパターンを蓄積し、老化の自己組織的なシステムにおける秩序パラメーターを発見することである。

結果

この研究では、異なる組織におけるマルチオミックス特性に基づいて通常の老化過程をモデル化した。加えて、計算パイプラインでは老化の自己組織システムをモデル化し、老化と関連疾患(癌など)の間の関係を研究する。これにより、老化関連疾患の有効な指標が与えられ、診断の予測能力の改善に役立つ。

結論

老化過程は自己組織的な系でモデル化することで全体的に研究することができ、重要な機能や老化と癌の間の関係が同定できる。

 

雑記

どうせ外に出られないので、この一月は禁酒してみることにした。