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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ハイブリダイゼーションによる動物の色パターンの混合

Seita Miyazawa;...; Shigeru Kondo(2010.9, Nature Communications)[Blending of animal colour patterns by hybridization]

 

理由

実験医学数理モデル特集の第1章3. 「反応拡散型数理モデル」の参考文献

 

概要

生物学者は長い間動物の色のパターンの驚くべき多様性に魅せられてきた。その関心が高いにも関わらず、特に脊椎動物に見られる鮮やかで複雑な色のパターンにおいて、その豊富な多様性に寄与する根底にある進化的また発生的なメカニズムはほとんどわかっていない。ここでは、複雑かつ迷彩的な動物の作成を、単純な色パターンの'混合'によって作成する。数理モデルによって、逆スポットパターン(例えば、暗い背景に明るいスポットや明るい背景に暗いスポット)が'混合'中間表現型として迷彩のパターンのハイブリッドな子孫を作るのに必須であることが分かった。サケ科の魚の自然かつ人工的な実証実験によって、モデルの予測の広い応用性を確かめた。結果から、色のパターンの多様性と交雑による種形成の根底にあるメカニズム候補の一つとして、"パターンの混合"の豊富が新しい進化過程として示唆された。

 

印象的な図

Figure 2. サケ科の体のパターン

 

雑記

サケおいしそう