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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ヒトの遺伝子疾患における広範囲の巨大分子相互作用の阻害

Nidhi Sahni;..;Vidal M(2015.4, Cell)[Widespread macromolecular interaction perturbations in human genetic disorders.]

 

理由

実験医学数理モデル特集の第3章2. 「DNAバーコードによる生命科学実験の限界突破」の参考文献

 

概要

生物学的ネットワークの文脈において、疾患関連変異がどのようにタンパク質活性を損ねるかはほとんど理解されていない。有名ないくつかの配列はよく特徴付けられているが、1000000以上の疾患関連変異の機能的な情報は存在しない。ここでは、様々な相互作用アッセイを用いて、遺伝子疾患の分布にまたがる数千のミスセンス変異を機能的に説明する。疾患関連配列の多くは、野生型のシャペロン結合特性を示すことから、これらはタンパク質の変形や安定性を保存している。健康な個体由来の共通変異は相互作用にほとんど影響しない一方で、疾患関連配列の3分の2はタンパク質間相互作用を阻害し、このうち半分は他の多くの相互作用が阻害されている間に相互作用のサブセットだけに影響する"末端"配列に寄与する。転写因子を含むと、タンパク質間相互作用がなくなった多くの配列は完全にDNA結合に影響する。異なる相互作用と癖を引き起こすおなじ遺伝子における異なる変異はしばしば、直接異なる疾患表現型を示す。よって、変形や安定性に大きく影響するよりも、異なるタンパク質活性を阻害する疾患関連配列が、相対的に広がりやすい。

 

雑記

キーボード叩いてると指先がガリガリ君ぐらい冷たくなるので、ACアダプタ変換機を撫でることで解決している