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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

AKT経路の多重化を介するインスリン活性の時間的暗号化

Hiroyuki Kubota;...;Shinya Kuroda(2012.6,  Mol Cell.)[Temporal coding of insulin action through multiplexing of the AKT pathway.]

 

理由

実験医学数理モデル特集の第4章5. 「確率的なERK活性化と細胞間伝搬現象の数理モデル」の参考文献2

 

概要

細胞内シグナル伝達経路の特徴の一つは共通のシグナル経路が、一つのホルモンの複数の細胞内機能で選択的に制御されうることである。しかしながら、同じシグナル伝達経路を介するこの選択的な下流制御はほとんど理解されていない。ここでは、インスリン依存的なAKT経路が下流分子の選択的な制御の時間パターンの多重化に用いられることを示す。一過的または持続的案インスリン刺激はそれぞれ、同時に一過的または持続的なAKTリン酸化にコードされた。リボソームタンパク質S6キナーゼ(S6K)とグルコース6ホスファターゼ(G6Pase)そしてグリコーゲン合成キナーゼ(GSK3β)を含む下流分子は選択的に、一過的、持続的そして一過的かつ持続的なAKTリン酸化にそれぞれ指定された。選択的な下流指定は分子ネットワークと動力学によって調整される。結果から、AKT経路は一過的な追加と持続的な基礎分泌、そして下流分子の選択的な指摘分泌などのインスリンの血中パターンの違いを重複化できることが示された。

 

印象的な図

Fig7. AKT経路におけるインスリンの時間パターンの指定と解読

 

雑記

特定准教授、って特定保健用食品、みたいだね