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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

爬虫類の鱗の例:進化と発生、パターン形成と再生

Chang C;...;Chuong CM(2009.1, The International Journal of Developmental Biology,)[Reptile scale paradigm: Evo-Devo, pattern formation and regeneration.]

 

理由

どこで見つけたかのか、もう忘れてしまったけどストックしてたやつ

 

概要

この展望の目的は、実験モデルとしての爬虫類の外皮の利点に焦点を当てることである。爬虫類は最初の有羊膜類である。元となる爬虫類から、現存する爬虫類と鳥、哺乳類が進化してきた。哺乳類の髪と毛はそれぞれ獣弓類と竜弓類の爬虫類から進化した。初期の爬虫類の外皮は、陸生の状況に適応する必要があり、バリア機能と紫外線保護ができるように多層化した角質層を持っている。より高度な機械的保護のために、多様な種類の爬虫類の鱗が進化した。内温性の進化は、毛と毛穴の収斂進化によって起こった。それらは幹細胞のある局所的な成長単位を複数形成し、近傍の毛穴において保護される一過的な増幅細胞を形成する。この位相幾何的な配置によって、それらは構造の制約なく伸びたり、換毛したり、再生することができる。爬虫類の皮膚の別の固有の特徴は鱗や色素パターンの絶妙な配置であり、これはパターン形成のメカニズムの実証的なモデルである。爬虫類は陸上で常に損傷の危険に晒されているので、皮膚の恒常性と再生を実装するために異なる戦略が生まれた。時間的には、彼らは連続した更新と脱毛のサイクルを持っている。空間的には、異なる局所成長単位(毛穴)を拡散したり形成したりできる。遺伝子制御ネットワークが驚くべき複雑な外胚葉器官をどのように生み出すかを理解するため、爬虫類における典型的な鱗形成経路が付属物の産生をどのように調節するかを調べる必要がある。爬虫類の鱗に関する研究は数あれど、分子解析は遅れている。ここでは、この新しい実験モデルのさらなる発展が有羊膜類の外皮の進化と発生の理解の問題を埋める上で価値があるかを強調する。

 

印象的な図

Fig3. イグアナにおける鱗の異なる種類と配置

 

雑記

皮膚の進化をちゃんと勉強するのも、おもしろいかも