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反応拡散メカニズム系における螺旋波開始の新しいメカニズム

Louis D. Weise; Alexander V. Panfilov(2011.11, PLOS ONE)[New Mechanism of Spiral Wave Initiation in a Reaction-Diffusion-Mechanics System]

 

理由

反応拡散系の螺旋波の勉強

 

概要

心筋における螺旋波の開始は、危険な心不全の開始メカニズムである。螺旋波開始の標準的なメカニズムは、「典型的な脆弱領域」と呼ぶ、拡大する螺旋波の抵抗性のある尾部で刺激を与えることである。螺旋波の脆弱性の先行研究では、変形の影響を考慮していなかった。これは、機械-電気的なフィードバック現象を介する心筋細胞の興奮過程に対して実質的な効果を持つことが示されている。この研究では、離散反応拡散メカニズム(dRDM)モデルにおける興奮系媒体の脆弱性に対する変形の効果を調べる。dRDMモデルは、有限の弾性等方物質の離散機械的説明をする心臓興奮のフィッツフュー・南雲型の方程式を使って、心臓の興奮と収縮共役と伸長活性的な過分極電流をモデル化した。変形が"典型的"に変化し、長い共役間隔では新しい脆弱領域が形成されることが示された。この機械的に生じた脆弱領域が螺旋波開始の新しいメカニズムとなる。つまり結果的に開始された螺旋波の一方向の伝達ブロックと回転方向は、"典型的な脆弱領域"による螺旋波開始のメカニズムとは反対向きであった。螺旋波開始のこの新しいメカニズムは、曲率のある波の先端に関与する状況で自然に起こる可能性があることを示し、心筋組織の異常な興奮性との関係を議論する。機械的脆弱性を誘導する概念は、機械-電気的フィードバックを介する危険な心不全の開始に関するより良い理解を起こすだろう

 

雑記

2つめのバランスボールを買ったばかりのタイミングで、整体師から「姿勢に悪いからやめれ」と怒られた。早く言ってくれ(そして良い椅子をくれ)