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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

分裂酵母における細胞周期制御の統合的解析

Katherine C. Chen;...; John J. Tyson(2004.8, Mol Biol Cell.)[Integrative Analysis of Cell Cycle Control in Budding Yeast]

 

理由

 「理論生物学」第1章1-2 「理論生物学の眺め方」の参考文献

 

概要

内部シグナルと外部シグナルに対する生細胞の適応的反応はタンパク質のネットワークによって制御される。このタンパク質相互作用は非常に複雑であるため、ネットワークの機能的な統合は直感的に理由によっては理解されいない。生化学反応速度方程式に基づく数理モデリングは、分子制御ネットワークの理解を進めるために厳格かつ信頼できる方法である。分裂酵母の細胞周期でこの方法を試した。なぜなら、その制御システムが絶妙な詳細において知られており、かつ100以下の遺伝工学的な系の表現型特徴によってその機能が拘束されているからである。ここでは、この制御の一致に基づいて作った数理モデルがこれまでのところ変異の表現型を大まかに説明できることを示す。モデルと実験のいくつかの相違点から、改訂が必要なメカニズムの側面が示された。さらに、このモデルによって、野生型と変異細胞で分裂周期がどのように制御されるかについての仮説を形作り、確かめることができ、また新たな変異の組み合わせの表現型を予測し、生体内で直接測ることが難しい生化学反応速度定数の効果的な値を評価することが出来る。

 

雑記

でっけぇ入道雲に蝉の声、夏の原風景(あつい)