これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

負のフィードバックはIL-10を分泌するTh1細胞の抗原に誘導された分化を通じて自己免疫反応を制御する

Leona Gabryšová;...;David C. Wraith(2009.8, J Exp Med)[Negative feedback control of the autoimmune response through antigen-induced differentiation of IL-10–secreting Th1 cells]

 

理由

免疫分子の制御関係を調べていた

 

概要

自己抗原と外来抗原に対する免疫反応の制御は、感染と過敏状態の両方に関係する免疫病態を制限するのに実質的に重要である。自己免疫状態の制御は、ペプチド抗原に寛容を誘導することで強化されるが、そのメカニズムは現在理解されていない。溶解性のペプチドを繰り返しの鼻腔内処置によって、ミエリン基本タンパク質(MBP)-特異的TCRトランスジェニックマウスにおける末梢寛容が誘導される。これは、 反応不顕性の制御機能を持つインターロイキン10(IL-10)分泌性CD4+T細胞の存在が特徴である。ペプチド誘導性IL-10 Tregの分化過程を調べた。CD4+ T細胞は、高い結合性のMBPペプチドアナログに2度目に遭遇した後に反応不顕性になる。増殖能力の喪失はTh1関連サイトカインIL-2とインターフェロン(IFN-γ)から制御性サイトカインIL-10へ切り替わること関連する。それにも関わらず、IL-10 Treg細胞はIFN-γを産生する能力を保持し、さらに付随してTh1の起源を示すT-betを発現する。IL-10 Treg細胞は樹状細胞の成熟を抑制し、Th1細胞の分化を抑制し、それによってTh1駆動性の免疫病理の負のフィードバックループを作る。これらの発見により、Th1反応が自己抗原に対する末梢寛容の文脈において自己制御的になることが示された。

 

雑記

しばらく生物系の文章ばっかり読んでたから、免疫系の単語を読みなれない