ディリクレ領域による細胞パターンの説明:2次元の場合
Hisao Honda(1978.6, Journal of Theoretical Biology)[Description of cellular patterns by Dirichlet domains: The two-dimensional case]
理由
「理論生物学」第4章4-2「多細胞体形態形成のための細胞モデル」の参考文献
概要
ディリクレ領域による細胞パターンを記述するのが目的である。これは、間隔や重複のない面に覆われた凸多角形であり、少数のパラメーターによって単純に決定される領域である。この記述の正確性を調べるために、その偏差値を定義した。ディリクレ領域はいくつかの細胞パターン(培養単層細胞、組織における上皮細胞など)を比較的小さい偏差値で記述することが示された。上皮シートにおける単細胞除去の後の空間を埋めるような細胞の継続的な移動の実験のシミュレーションにも用いられた。
印象的な図
Fig5. 緑藻の細胞パターン
Fig13. 細胞の分裂パターン
雑記
この4-2の章はいい参考文献が多いので、しばらくはこんな感じの細胞の形の変化をお楽しみください