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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

表面接着は細胞の配列を駆動できるか?Ⅱ部 幾何モデル

François Graner; Yasuji Sawada(1993.10, Journal of Theoretical Biology)[Can Surface Adhesion Drive Cell Rearrangement? Part II: A Geometrical Model]

 

理由

「理論生物学」第4章4-2「多細胞体形態形成のための細胞モデル」の参考文献

 

概要

細胞再配置の新しい可塑的な幾何的かつ動的モデルを示す。表面張力効果を自然に説明するために、これは細胞と外部培地の間に自由境界を持つ。細胞内接着と膜の弾性に由来する力が、拡張ディリクレ構造による多角形の細胞を示す点に働く。このモデルは、集合と、均一な細胞集合の円置化と短距離の細胞移動をシミュレーションする。次に、集合の抱き込みや細胞の離散、全体と部分の細胞の選別、そして”位置の逆転"とチェッカーボードのようなより外側のパターンなどの2つの細胞種のふるまいを調べる。自由境界が長距離の細胞移動を起こすことから、細胞表面の接着が受動的な生物細胞を駆動する。

 

印象的な図

Fig9. チェッカーボードパターン

 

雑記

「やらなきゃいけないけどやりたくないこと」と「やりたいけど時間が無くてできないこと」をそれぞれ毎日最低30分だけやる習慣にしたら、多少は焦る気持ちがなくなって心がマシになった