これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

パターンのある遺伝子発現はショウジョウバエにおける二極化した平面極性に直結する

Jennifer A Zallen; Eric Wieschaus (2004.3, Developmental cell)[Patterned Gene Expression Directs Bipolar Planar Polarity in Drosophila]

 

理由

「理論生物学」第4章4-2「多細胞体形態形成のための細胞モデル」の参考文献

 

概要

ショウジョウバエにおける収斂伸長の間に、極性のある細胞移動によって胚帯が背腹(D-V)軸に沿って狭まり、前後(A-P)軸に沿った長さの2倍になる。この組織の再構成には、細胞移動の方向に垂直なA-P軸に沿った遺伝子発現の正確なパターンが必要となる。ここでは、A-Pパターニング情報が相互作用している細胞における皮質の極性化した局在を起こすことを示す。特に、even-skipped遺伝子と runt pair-rule遺伝子の縞の発現によって与えられる細胞運命の違いは、平面極性の方向付けに必要十分である。この極性はA-P細胞境界での非筋性のミオシンⅡの濃縮と相互のD-V細胞境界でのBazooka/PAR-3 タンパク質で構成される。さらに、bazooka変異体は胚帯拡張に欠陥がある。これらの結果から、遺伝子発現の空間パターンが、細胞移動に必要なタンパク質の局在的な分布を通じた多細胞集団間の平面極性を調整することが示唆された。

 

 

 

雑記

数理モデル研究かと思ったらがっつり分子遺伝子研究だった、まぁたまにはいいか