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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

宿主-ウイルス系の持続におけるウイルスの可塑性の効果

Melinda Choua;...;Juan A.Bonachela(2020.8, Journal of Theoretical Biology)[The effect of viral plasticity on the persistence of host-virus systems]

 

理由

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概要

表現型の可塑性は個人の生存において重要な役割を果たす。微生物の宿主-ウイルス系において、先行研究によって宿主の可塑性が系の共存に対して安定化する効果があることが示された。一方で、宿主の代謝におけるウイルス依存性(すなわち”ウイルスの可塑性")が一般的に細菌-ファージ個体数動態や、特に系の安定性をどのように形作るかははっきりしていない。さらに、ウイルス可塑性を考慮しない細菌-ファージモデルは今や過剰な単純化であるとみなされている。これらの理由から、異なる環境条件下での系の安定性に対するウイルス可塑性の効果に注目する。可塑性を無視した標準的な細菌-ファージモデルとウイルス可塑性を含む修正モデルで予測を比較する。どちらの状況下でウイルス可塑性が振動ダイナミクスを示す、もしくは示すことなく共存を促進するかを調べる。解析から、ウイルス可塑性を含めることで、可塑性の無いモデルが系の衝突を

予測するようなパラメーター空間に領域でも共存することが明らかになった。さらに、ウイルス可塑性は個体数の振動を減らす傾向があるが、この安定性効果は環境条件で観察されるものとは一致しない。それよりも、可塑性は宿主、ウイルス、環境間の動的なフィードバックを強め、振動を大きくする可能性がある。この結果は、自然に観察される宿主個体におけるバクテリオファージの動的制御に関する理解をより深めるのに貢献する。

 

雑記

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