これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

腹足類の貝殻における成長率の勾配の幾何解析と推定

Koji Noshita;...;TakenoriSasaki(2016.1, Journal of Theoretical Biology)[Geometric analysis and estimation of the growth rate gradient on gastropod shells]

 

理由

数理生物で話を聞いて面白かったので

 

概要

腹足類の貝殻の形態によって貝殻の開口部での成長率の記録が与えられ、そして分子生物学研究によって腹足類の貝殻の開口部に沿った成長率の勾配が開口部の遺伝子発現と密接に関係ある可能性が示された。ここでは、腹足類の貝殻のマクロな形からミクロな成長率をもたらす新しい方法を開発する。貝殻の成長ベクトル場によって、成長の歴史における開口部に沿ったベクトル場として成長率の勾配として成長率の勾配の情報が与えられる。しかしながら、標本のマクロな形から直接成長ベクトル場を推定することは難しい。なぜなら、成長ベクトル場の自由度が非常に高いからである。この困難を乗り越えるために、成長する管モデルに基づく成長ベクトル場の推定方法を開発する。これは推定により少ないパラメーターを含む。加えて、それぞれの場所における成長ベクトルの大きさを明示する開口部図を計算する。これは形態形成に重要であるいくつかの遺伝子やタンパク質の発現レベルと比較することができる。最後に、ミクロな成長率が変化するときに、マクロな貝殻の形がどのように形態空間のなかで進化するかの具体的な例を示す。

 

印象的な図

Fig4. 開口部の図とベクトル場

 

雑記

数理生物参加して、「自分は形の理論が好きなんだなー」と再確認した