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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

フィードバックバーテックスセットの動態と制御:制御ネットワークにおける分子活性の多様性を決定する忠実な指標

Atsushi Mochizuki;...;Daisuke Saito(2013.10, Journal of Theoretical Biology)[Dynamics and control at feedback vertex sets. II: A faithful monitor to determine the diversity of molecular activities in regulatory networks]

 

理由

こないだ読んだ論文の理論パートの参考文献になってたやつ

 

概要

現代の生物学によって、多種の分子間の制御を記述する多くのネットワークが与えられた。このような制御ネットワークに基づく分子活性の動態が生物学的機能の起源であると広く考えられている。しかしながら、制御ネットワークの構造とそのダイナミクスの関係の理解は現在限られている。この研究では、新しい理論を構築して、制御関係の情報だけからダイナミクスの重要な側面を与える。制御ネットワークの”フィードバックバーテックスセット(FVS)"はダイナミクスの”決定ノード"のセットであることが分かった。この理論は、実用的に現実の生物システムを研究するのに有力である。この仮定は2つである。(i)定常状態や周期振動、準静的振動のような全体システムの長期的動的ふるまいは、ネットワークにおける分子のサブセットの測定によって同定されうる。(ii)そのサブセットは制御関係のみから決定される。例えば、113分子のシグナル伝達ネットワークによって作られる可能な動的アトラクターは、ネットワーク構造の情報が正しければ、たったの5分子の活性の測定によって同定される。したがって、我々の理論によって、系を制御する重要な分子を選択する合理的な基準が与えられる。さらに、FVSのダイナミクスを制御することは、全体システムのダイナミクスを一つのアトラクターから最初と異なる別のアトラクターへと切り替えるのに十分であることが示された。

 

雑記

[rational creiterion]が検索履歴に残ってたから「アレ?これも前読んだっけ?」になった。どうやら他の論文で出てきていたよう