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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ヒドラ回転楕円体における対称性の破れと新しい軸形成:重要な要素としての微小管細胞骨格

Heike Sander;...;Albrecht Ott(2020.8, bioRxiv)[Symmetry breaking and de-novo axis formation in hydra spheroids: the microtubule cytoskeleton as a pivotal element]

 

理由

ラボSlackに投げられてたやつ

 

概要

細胞と組織における極性の確立は、多細胞発生における最初の段階の一つである。"永遠の胚"であるヒドラは、非組織化された細胞の塊や約10,000細胞の組織の小さい欠片から完全に再生することができる。再生の間、細胞は最初に中空の細胞の回転楕円体を形成し、次に新しい対称性の破れを起こし、不可逆的な極性形成を行う。ここでは、対称性に関する形態変化を扱う。軸確立に優先して、再生する細胞の回転楕円体は、空間において等方的であるいくつかのタイムスケールにおいて膨張の振動を示す。再生しているヒドラの将来の主軸に沿った方向のある摂動に対する明確に決まった不可逆的な遷移を起こすまで、決定された任意の方向において一過的な周期の摂動がある。新しい極性化の間、安定化した細胞質ゾルのアクチン構造は失われるが、極性化した微小管は残っている。我々の観察において、アクチン繊維を脱極性化する薬剤を利用すると、対称性の破れる過程が加速する一方で、薬剤安定化アクチン繊維をそれを抑制する。ノコダゾール-脱重合化された微小管は対称性の破れを阻害するが、微小管構造が再生を始める濃度の微小管安定化薬パクリタキセルによって再生が復活する。物理的な摂動が微小管の方向性と位置を誘導する可能性を議論する。これはβカテニンの核移行と細胞のオーガナイザー形成能力の増加に寄与する。我々のデータから、ヒドラの回転楕円体の再生において、微小管が自己組織的なヒドラ回転楕円体の協調的な極性化過程に中心的な役割を行うことが示唆された。

 

雑記

寝てるとき以外ほとんどYoutube聞いてるから、鯖落ちされると困っちまうねぇ