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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

カメの甲羅における周期的なパターニングの起源と喪失

Jacqueline E. Moustakas-Verho,;...;Scott F. Gilbert(2014 Development)[The origin and loss of periodic patterning in the turtle shell]

 

理由

ラボSlackに落ちてたやつ

 

概要

20億年前のカメの甲羅の起源は、羊膜類のボディプランを徐々に修正してきた。そして甲羅の形態学的可塑性はカメの適応放散を促進してきた。甲羅は、背甲と腹甲から成り、基底軟骨内軸骨格要素( 肋骨、脊椎)と骨の板によって形成される層構造であり、この骨はケラチン性上皮性薄板によって覆われている。カメの発生の研究は、ほとんど甲羅の骨に注目してきたが、上皮性薄板の遺伝的制御は調べられてこなかった。ここでは、薄板がパターンのある肥厚板の配列から発生し、二次的に薄板を失っている柔らかい甲羅のカメではこれらの肥厚板がないことを示す。Shh, BmpまたはFgfシグナリングを実験的に阻害すると、肥厚板パターンの崩壊が起こった。最後に、計算機モデルを用いて、2つの共役反応拡散系が、カメの甲羅の自然と異常な違いの両方をどのように再現するかを示す。これらを合わせて、これらの肥厚板シグナル中心は、カメにおける薄板の進化の原因となる発生モジュールを示すようであり、これらの中心の制御によってカメの甲羅の多様化が可能になる。

 

印象的な図

Fig4. 薄板パターニングのモデルの検証

 

雑記

最近は自然が特に美しく思える、芥川によれば、これは自殺に向かっていることになるが果たして・・・。