これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症を介するポジティブフィードバックはHIV組織保護における双安定なふるまいを生み出す。

Aditya Jagarapu;...;Ryan Zurakowski(2019.7, Proc Am Control Conf.)[Positive feedback through inflammation creates bistable behavior in HIV tissue sanctuaries]

 

理由

参考文献になりそうだったので

 

概要

抗レトロウイルス併用療法(cART)は、患者の血清におけるHIVの量を検出できない量まで減らすことが出来るHIV感染患者に投与される薬剤の混ぜ合わせで構成される。我々の以前の研究から、cARTに置き換えたにもかかわらず、HIV感染患者がまだ自己維持的な炎症リンパ節濾胞保護領域で継続的にウイルス複製を起こすことが示唆された。推定部位の空間モデルによって、炎症は継続的なHIV複製の必要条件であることが示された。本研究では、継続的なHIV複製は、十分に強い炎症促進シグナルを産生し、継続するHIC複製に一致する炎症レベルを維持するという仮説をモデル化する。反応拡散系(reactive-diffusion system)を統合した常微分方程式の系を用いて、時間と外的影響の関数としてHIV動態とリンパ節濾胞の直径をモデル化する。モデルのパラメーター推定は入手可能な先行データに基づく。結果から、これらの動態が2つの定常状態解を持つことが示された。一つはその場所で継続的なHIV複製がない弱い炎症状態、もう一つはその場所で高レベルの継続的なHIV複製がある強い炎症状態である。さらに、この系は炎症性シグナルの一過的な外的追加に対して2つの結果間を遷移することも示された。これは二次感染の抗原刺激に対応する。この場所の空間的分離は両方の状況で血清内のウイルス量を減らすことになる。

 

雑記

reactive-diffusion systemなんて他で見たことないけどreaction-diffusionとなんか違うんだろうか・・・?さっと調べた限りなにも当たらなかったけど、誤植というか誤認(?)でもないだろうし・・・。