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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

螺旋の葉序の2段階のメカニズム

Takuya Okabe;...;Jin Yoshimura(2021.1, Journal of Theoretical Biology)[Two-step mechanism of spiral phyllotaxis]

 

理由

JTBのアラートでおもしろそうだったので

 

概要

5,8,13といったフィボナッチ数は、植物における頂端の側方器官の螺旋配置に生じる。針葉樹の松かさの鱗片は通常、反対方向に5や8(もしくは8や13)の曲線列に配列しているが、4や7(もしくは7や11)のような他の数は変則的に見られる。観察された数は、やはりフィボナッチ規則に従っており、次の数は前の二つの合計になっている。これらの観察は何世紀間も行われてきたが、数値的関係の根底にあるメカニズムは調べられていない。ここでは、この現象は以下の2段階のメカニズムによって生じることを示す。(1)連続した側方器官間の一定の角度の維持と(2)この角度を特定の値にする強い方向付けである。フィボナッチ規則のパターンは最初の段階であるので、メカニズムの最初の段階は、メカニズムの二段階目に先行するが、二つ目の段階は通常、異常、そして観察されない種を区別する。通常の種の最近の優勢は、この二段階目の進化的過程の結果である。

雑記

いのしし年生まれなので、もう冬眠していいですか