これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

パターンの混ぜ合わせによって動物の配色の多様性を豊かにする

Seita Miyazawa(2020.12, Science Advances )[Pattern blending enriches the diversity of animal colorations]

 

理由

Twitterで流れてきたので

 

概要

動物は、鮮やかな多様な皮膚のパターンを示すが、この多様性の根底にあるメカニズムは、特に複雑かつ迷彩の配色に関してほとんど知られていない。数理モデルによって、複雑な色パターンは、交雑を介する単純なモチーフの”パターンの混ぜ合わせ"によって形成されうる。ここでは、18114種の魚の皮膚パターンを解析し、迷彩の迷路状パターンと単純なスポットモチーフ間の強い機能的関連を発見した。これは、パターン混ぜ合わせ仮説と驚くべきほど一致する。ゲノム解析によって、複数の迷路状の魚は、交雑によって混ぜ合わせるパターンから発生する、そして系統比較解析から、複数の主な魚の系統におけるパターン交雑仮説を実証した。これらの発見から、動物のマーキングの特徴的な多様性の可塑的な機械的説明が与えられ、パターン混ぜ合わせによる複雑な明細の配色に新しい進化的過程が示唆された。

 

印象的な図

Fig. 3 モデルと実際の動物におけるパターンの多様性

 

雑記

単著なのね