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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

スケール間イメージングによって解明された螺旋核形成における対称性の破れを起こす細胞理論

Yusuke Hara;..;Takeharu Nagai(2020.6, bioRxiv)[Cellular logics bringing the symmetry breaking in spiral nucleation revealed by trans-scale imaging]

 

理由

自分が参考文献にしている論文を引用している文献を見つけたので

 

概要

多様なシグナル伝達系における時空間スケールで、螺旋波が共通して観察される。形成された螺旋の特性はよく知られているが、生物系におけるその自発的な形成のメカニズムはまだ解明されていない。社会性粘菌の130,000未満の細胞間での細胞内コミュニケーションのスケール間観察の新しく開発されたイメージング系によって、cAMPの開始ダイナミクスを調べ、3つの異なるスケールでの螺旋波の自己組織のメカニズムを確認した。集団レベルでは、構造的な興奮性の不均一性が、その高/低の境界で進行波を断片化し、これが螺旋波の一般的な源となる。細胞レベルでは、ペースメーカーのリーダー細胞とパルスを増強するフォロワー細胞が、興奮性の不均一性の成長を制御する。この間のレベルでは、自発的な波の断片化の要素は、興奮性の高い領域におけるペースメーカーの非対称な位置であり、これは少数の細胞やパルス数、パルス量によって制御されている。

 

雑記

我がラボは、12/31も1/1もほぼ平常運転です