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体腔球から着色骨材まで:ナマコ類Cucumaria frondosaの免疫反応における細胞要素と過程

GUILLAUME CAULIER;...;ANNIE MERCIER(2020.10, Biol. Bull.)[From Coelomocytes to Colored Aggregates: Cellular Components and Processes Involved in the Immune
Response of the Holothuroid Cucumaria frondosa]

 

理由

ラボセミナーで紹介されてたやつ

 

概要

いわゆる褐色体は、棘皮動物や他の海洋底生分類群の一般的な空洞における着色骨材として1950年代に最初に発見されたが、その分布や役割はまだ十分に判明していない。本研究では、自由な対腔細胞と、水管系と内臓周囲体腔における対応する骨材("体")、そしてナマコ類Cucumaria frondosaにおける内臓の膜へのそれらの接着を特徴化する。外部の粒子存在に対する反応を調べ、免疫系に関する新しい観念を与える。全部で8種類の体細胞を検出した一方で、骨材は3から6種類の体細胞で形成されていた。水管系では赤色の骨材だけが見られ、一方茶色の骨材は内臓周囲体腔に限定されていた。水管系に注入された外部粒子の封入メカニズムを観察した。最初に、粒子は、食細胞、鞭毛細胞、結晶細胞そして桑実細胞によって白っぽい集合体になり、次にこれは血球細胞に覆われて赤色になる。これが内臓周囲体腔に輸送された後、集合体は茶色になり最終的に肛門から排出される。最後に、幅広いストレス要因(収穫方法、捕食者の存在、物理的傷害)が集合体の数を増加させることが分かり、よってC. frondosaの免疫反応におけるこれらの体の役割を強調する。

 

雑記

ポケモンナマコブシのでっかいぬいぐるみ、超かわいい